女子の密かな大問題、失禁、トイレが近いなどの尿トラブル
女子40歳からの、身体美人化計画 第17回
■内緒のトレーニングで快適女子になる
さてトレーニング方法です。大きく分けて2つあります。
1.お腹の中を温かくする
①腰回し(第3回で紹介)
腰回しは骨盤の歪みがとれる、骨盤が柔らかくなり子宮などの女性機能や自律神経が良くなるなど、本当に全ての女子には必須のエクササイズですが(詳しくは記事を読んでください)、腰を回すことで骨盤内の血流も良くなり温まります。こんなイメージをしてやってみてください。腰の高さの水位のプールに入っているとして、自分の周りの水をお腹の中心でかき混ぜるようにして腰を回す。お腹の中心を使う意識をすることでインナーマッスルが使え、内側からホカホカしてきます。できるだけ上半身は動かさずに、腰だけを回すのがコツです。
②ドローイング(第7回で紹介)
これはとにかく自家発電力がすごい。冷え性や生理痛がある人、ポッコリお腹や内臓脂肪燃焼にも威力を発揮します。コツはプルプルするくらい力一杯やること。やり終えた時に、はぁ疲れた、と感じるくらいにやると、かなりお腹の内側からアツアツしてきます。
ちなみに①や②をやっても温かくならない場合は、かなりお腹の中が冷えています。回数を増やしてお腹が温かくなるまでやってみてください。続けているうちに少ない回数で温かくなれるようになってきますよ。これだけで長年の生理痛を解消してしまう人も多いし、寒いなと感じたらやる、そんな習慣にできると、いつも温かい体でいられるので本当にオススメです。
2.骨盤底筋と膀胱トレーニング
①おしっこの最中におしっこを止めるトレーニング
尿トラブルでお悩みの人は、まず骨盤底筋を動かすこと自体が難しい人が多いです。硬くなっているため思うように動かないので、その感覚がわからないのです。でもおしっこを止めるトレーニングなら具体的にわかりやすく、だんだんと骨盤底筋を動かす感覚がわかってきます。そして骨盤底筋が柔らかくなり使えるようになってくると、おしっこを止められるようになってきます。でも完璧に止められなくても大丈夫です。目的は硬くなった骨盤底筋を動かす感覚を知ることと、柔らかくして使えるようになることであり、おしっこを止めることではありません。このトレーニングをすることがその練習や運動になります。
②トイレに行きたくなったら5分でも10分でも我慢する
できるだけ多くおしっこを膀胱に溜める練習です。少ししか溜まってないのにトイレに行きたくなってしまう膀胱に、まだ溜められるよ、と再教育をしていくのです。ご自宅に居られる時にぜひやってみてください。何か別のことに意識をそらし、そちらに集中するようにすると、思いのほか長く我慢することができますよ。
ここに紹介した4つのトレーニングをしていくと、少しずつ尿トラブルが改善していきます。膀胱や脳などの病気でない限り、尿トラブルは自分で解決できるものです。しかもこのトレーニングは尿トラブルのみならず、生理痛や冷えの解消、膣や子宮の状態を良くするなど、結局は女性の体を健康で若々しくしていくものです。歳を重ねて先々の尿トラブル対策にもなるので、全ての女子にやって欲しいトレーニングです。
また私の生徒さん達が、おしっこを止めることやトイレを我慢することが、なかなか上手にできるようにならないと悲しそうに報告してくることがあります。でも大丈夫ですよ。体がカチカチの人が、開脚をしてベターッと床に胸がつくようになるには、1ヶ月やそこらでは無理ですよね。それと同じです。長い間硬かった筋肉を柔らかくしていくのには時間も必要です。だから諦めることなく、1日に何度も行くトイレをゲームにしてしまい、少しずつ楽しみながら取り組んでみてくださいね。またトイレにあまり行かないようにと、水分を摂らないようにしている人もいますが、それは良くありません。血液がドロドロ、老廃物が溜まる、足がツリやすいなどの支障が起き、思わぬ病気や不調につながります。必要量の水分は摂り、少しずつ尿トラブルを解消していきましょう。
ぜひ紹介した内緒のトレーニングをして、こっそりと、でも確実に、健康で幸せな女子になっていってくださいね。やれば体は応えてくれます。いつでも自分を諦めないこと。そして今日も「若々しく美しく」。
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